治験コーディネーターは定年までずっと働き続けられる職種?現役CRC目線で考えてみた。

この記事を書いた人】ナナコ 1978年生まれ。元看護師で現在はCRC歴7年目の現役CRC。看護師の仕事が肌に合わず、2010年に思い切ってCRCへ転職!CRCの仕事が楽しくて人生が変わった一人。この仕事を広めるために活動中!⇨詳しいプロフィールはこちら

みなさんこんにちは。管理人のナナコです。

これからCRCを目指そうと思っている人は、CRCって定年までずっと働き続けられる仕事なの?という点は気になりますよね。

それは、その職業自体が存在しているのか?需要はあるのか?といった点でもそうですし、年齢的な制限という点からも不安に感じてしまいます。

現在、定年退職といえば60歳とか65歳とか言われていますね。
仮にあなたが今25歳だとした場合、定年を65歳だと設定したらあと40年あるわけです。

40年後まで治験コーディネーターという仕事は存在しているのでしょうか?
そして、60を過ぎたあなたでも働ける職業なのでしょうか?

ここでは、そんなみなさんの疑問にお答えするべく、私が考えてみたことをシェアしたいと思います!

治験コーディネーターって、何歳までできる仕事?

治験コーディネーターになるのは、看護師や薬剤師、臨床検査技師などの資格を持つ人がほとんどですが、例えば、看護師であれば少なくとも定年の60歳まではしっかり病院で勤務することができますし、仮に定年退職したとしても、その後も病院や介護施設等、体が動く限り働き続けられる職業ですよね。

しかし一方、空港のグランドホステスや会社の秘書など「若さ」や「美しさ」が求められる接客業では、一番活躍できるのは20代や30代の若くて綺麗な女性。
50歳過ぎても仕事を続けている未来図は考えにくいでしょう。
(もちろん、例外もあるかと思いますが。)

それでは、治験コーディネーターという職業はどうでしょうか?

私なりの意見を述べるとするならば「65歳の定年まで働き続けることは可能」です。

正直なところ、私がCRCになったばかりのころは、この仕事は若い子向けで、せいぜい40半ばぐらいまでしかできないだろうと思っていました。

・・・というのも、治験コーディネーターは医師と関わることが多く、アポイントや書類への署名など、医師に「お願い」することがたくさんあります。

医師は圧倒的に男性が多いので、「中年のおばさん」から頼むより、見た目が綺麗で若い女性から頼んだ方が、いい反応が返ってくることは想像に難くありません。(悔しいですが。)

しかしCRCという職業が誕生してから約20年が経ち、ベテランCRCの中には50代の女性もちらほらみられるようになってきた現在、「60歳を過ぎたCRCもアリだな」と感じる場面に直面することがあります。

気難しい医師がいても、50歳をすぎたCRCの「大人の余裕」と「人生経験」で医師にうまくお願いするなどの対応ができていたり、また、CRCとともに現場の第一線で働く開発モニターは20代で治験経験が浅い人がほとんどなため、時には間違った判断をしてしまうこともありますが、CRCサイドにいろいろな経験があることで、「それは違うんじゃない?」と、誤った判断にストップをかけ失敗せずに済んだ・・・という場面も多々有ります٩( ˙ω˙ )و

実際、今、私の周囲にいる同僚や先輩CRCとの間では「60歳になってもみんなでCRCやろうねd( ̄∇ ̄*)!」と、みんなで「中年おばさんCRC」になることを目指しています。笑

ただ、「中年おばさん」といっても、外見には多少なりとも気を遣い、小綺麗にしていた方がいいと思います。

特にSMOのCRCの仕事は、派遣先で医師や病院スタッフ、被験者、開発モニターなどと対面する『接客業』でもありますから、身だしなみには気をつけて、スーツやオフィスカジュアルファッションで仕事することが求められます。

※『SMO』とは治験施設支援機関(Site Management Organizations)の略で、簡単に言えば、CRCが所属する会社の業界グループのこと。

治験コーディネーターの需要はいつまで続くのか?40年後も存在している?

数年前、英オックスフォード大学、マイケル・A・オズボーン准教授が論文「未来の雇用」の中で、702職種を調べて「近い将来、人工知能に取って代わられる仕事」と「生き残る仕事」を発表し、世間を騒がせた話をご存知の方もいらっしゃるかもしれません。

そこに書かれていたのは、近い将来、消えて無くなる職業は

  • 電話営業員
  • タクシー運転手
  • レジ係
  • 法律事務所の事務員
  • 小売り営業員
  • データ入力者
  • 銀行の窓口係

など。

逆に生き残る仕事として挙げられたのは

  • ソーシャルワーカー
  • 看護師
  • 心理カウンセラー
  • 外科医
  • 内科医
  • 栄養士

などです。

今後は、ルーチン化できる単純作業は人から人工知能(機械)へ取って代わられ、人にしかできないクリエイティブな仕事しか残っていかないという内容でした。

それでは、治験コーディネーターの仕事はどうでしょうか?

あと40年後までこの仕事があるのか?と考えたときに、私は「ある」と思っています。

世の中に、より良く新しい薬や治療法が求められ、それを創ろうとする製薬会社や研究員がいる限り、それを一般診療の場で使えるようになるには「治験・臨床試験」の段階は欠かすことができません。

そして治験・臨床試験が欠かせないということは、CRCの需要も決してなくなることはないと考えられるからです。

でも「治験」はやるけど「治験コーディネーター」がいなくても大丈夫だよ。という、治験は行われても治験コーディネーターは不要という時代は来ないのでしょうか?

確かに、ITの発達で、カルテスクリーニングや症例報告書の作成など、今までCRCが一つ一つ手仕事でやってきた業務がボタン一つで一瞬でできてしまう時代がくるかもしれません。

治験コーディネーターの仕事の一部を、コンピューターが肩代わりするという時代ですね。

しかし、治験コーディネーターにとってカルテスクリーニングや症例報告書の作成はどは仕事の一部でしかありません。

それ以外にも、治験実施計画書に書かれた手順で検査や診察が実施できるよう、院内スタッフに相談・依頼しながら『調整』したり、被験者さんとのコミュニケーションを通して心身の異変を聞き取ったり、不安解消に努めたりすることも大事な仕事です。

そして、こういった種類の仕事は、決してコンピューターでできるものではありません。

また、日本の医療に皆保険制度がある限り、医療の現場は忙しく、医師が治験にたくさんの時間を割くことは難しいと考えられます。
そのため、治験を実施する医師の負担を軽減するためにも、少なくとも日本では治験コーディネーターの仕事を完全に排除することはできないでしょう。

まとめ

「CRCは定年までずっと働ける仕事ですか?」というみなさんの疑問に対して、年齢制限と需要という二つの側面から考えてみたところ、私の結論は・・・

はい。頑張れば定年までしっかり働けます。

となります。

あと20年もすれば、今のCRCがやっている仕事の半分くらいは不要になっていたり、変化している可能性はありますが、全部がなくなるということはないでしょう。

近い将来、iPS細胞を使った治験が始まるとも言われていますので、そういう新しい分野へと広がっていくのも楽しみです^^

今後は、ガンの分野に特化したCRCがいたり、iPS細胞に特化したCRCがいたり、また、管理職になるCRCがいたり・・・と、CRCの専門性がより高くなっていくことと思います。

自ら意欲的に勉強して成長しよう!という意識の高いCRCは、安定して十分、定年まで働けると思われるので、これからCRCを目指すみなさんは、ぜひともそういう点を意識して、頑張りつづけるCRCになってほしいと思います!

私自身もがんばりますヽ( ˙ω˙ )/

CRCへ転職するか、迷ってる?

CRCの仕事に興味を持っているものの、まだ決めかねている・・・という人も多いのではないでしょうか。

あなたが一番気になっているポイントはどこでしょうか?

  • お給料
  • 将来性
  • 自分がやっていけるかどうか?
  • そもそも就職できるのか?

などなど、いろいろありそうですね。

CRCになるための『三大医療資格』は看護師・薬剤師・臨床検査技師です。

あなたがすでにこれらの資格をもっていれば、CRCへの転職はそんなに難しいものではありません^^♪
こちらの記事に、CRCになる方法を詳しくまとめましたので、ぜひご覧ください。

>>SMOのCRCになる方法をわかりやすく解説!>>

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