新卒の場合も、CRCになるには医療資格がないと厳しい?という疑問について考えてみた

この記事を書いた人】ナナコ 1978年生まれ。元看護師で現在はCRC歴7年目の現役CRC。看護師の仕事が肌に合わず、2010年に思い切ってCRCへ転職!CRCの仕事が楽しくて人生が変わった一人。この仕事を広めるために活動中!⇨詳しいプロフィールはこちら

みなさんこんにちは。管理人のナナコです。

先日、読者さんから「新卒の場合も、やっぱりCRCになるには医療資格がないと厳しいのでしょうか?」という問い合わせをいただきました。

SMOに就職の内々定が決まったんだけど、自分は医療系の資格をもってないからちょっと不安に思っている・・・というご相談でした。

ここでは、最近のSMO業界の採用動向の変化を含め、その時に私が回答した内容をみなさんにシェアしたいと思います!

大手SMOでは、医療資格の有無にかかわらず新卒採用を増やす傾向にある

もうほとんどの読者さんがご存知かと思いますが、CRCになるための三大資格は看護師臨床検査技師薬剤師ですよね。

実際のところ私の周囲では、現役CRCの6〜7割がこの3つのいずれかを持っている人たちで、残り3〜4割のCRCのうち、2/3の人たちは、管理栄養士や理学療法士、MR(製薬会社の営業)といった医療系の仕事経験をもっています。

CRCの人数で言えば、医療資格を持ってなくて医療系の仕事経験もゼロという人の割合は、全体の1割に満たない程度ですから、相談者さんが不安に思われるのも当然かと思います。

医療資格を持たない人がCRCになるのは、こちらのページで書いている通り、大変なのは事実です。

ただしここ数年において大手SMOでは、医療資格の有無を問わず、大卒の新卒採用を増やすようになってきました。

たとえばSMO最大手の株式会社EP総合の募集学部は次の通り

医療系学部学科
(薬学系/医療・保険・看護系/医学・歯科系/生物系/体育・健康科学系/福祉系)

株式会社EP総合ホームページより

薬学系、看護系はもちろんのこと、生物系や福祉系もOKになっているんですね。

“医療資格のない新卒”の採用も増えいるため、入社後の研修内容が変わってきた

このような採用動向の変化を受けて、実は入社後の研修も、医療資格がない人のことを考えた研修が充実してきたんです!

数年前までは、入社後の研修と言えば“治験”に関する実務や法規制の研修から入ることが当たり前でした。それは疾患や医療についての基礎知識をすでに持っている、看護師や薬剤師といった社会人の中途採用がメインだったからだと思われます。

しかし最近は、各臓器の働き、疾病の基礎知識、検査データの意味など、看護学生が学ぶ内容や、薬剤の種類や、吸収・排泄の原理など、薬学部の学生が学ぶ内容も合わせて、入社時の研修で教えてくれるようになってきたんです。

※全てのSMOではありませんが、新卒採用を増やしている大手SMOではこのような傾向がみられます。

数年前までの研修では、医療資格のない人(=医療の知識がない人)は、一から独学で学んでいかなければならなかったので、かなり厳しい状況に置かれていましたが、最近はだいぶ、環境的に恵まれてきたんじゃないかなぁ〜と思います(*´ω`*)

新卒者では、医療資格がある人もない人も、さほど能力は変わらない印象

そもそもなんでCRCに医療系の資格が求められるかって言ったら、

  • 被験者(被験者の候補を含む)について、疾患や薬剤の知識を踏まえた上で医師とディスカッションをする
  • カルテスクリーニングや被験者の有害事象の確認などで、診療記録や看護記録、検査データなどからカルテを読み解く

※カルテスクリーニングとは、その病院に通院歴のある患者さんの中から、治験の基準に合致した“被験者の候補”を探し出す作業のこと。

という仕事をしなければならないからです。

しかし「じゃあ、医療資格さえあればこういうことができるのか?」と考えると、決してそんなわけじゃないと私は思います。

こういう能力は、専門学校や大学で学んだ“基礎知識”だけではまだまだ不十分
実際に現場で働いて実務経験を積むことで、基礎知識を応用して考える力が身につき、その“応用力”が身について初めてできること。

だからつまり、実務経験がない新卒さんであれば、医療資格がある人もない人も、さほど能力の差はないと思うんです。

4月入社でSMOに就職すると、まずは3ヶ月ぐらいかけてみっちり研修で勉強します。

医療資格がない人も、この入社後の研修で一生懸命勉強して“医療の基礎知識”を身につければ、実際にCRCとして現場に出る頃には、医療資格がある人と同レベルのスタートラインに立てるはずです。

医療資格を持たない新卒さんが、入社後に遅れをとらないためにできる防衛策

医療資格を持たない新卒さんが、入社後、医療資格を持っている人に遅れをとらずについていくためには、事前に“医療の基礎知識”について勉強しておくといいですね。

勉強の内容で私が一番オススメなのは、血液検査の基本的な用語と意味です。

例えば、ヘモグロビン、肝機能(GOTやGPT)、クレアチニンといった用語。

  • ヘモグロビン⇨酸素と結合して全身に酸素を運ぶ。ヘモグロビンが減ると、貧血になる。
  • 肝機能⇨GOT=AST、GPT=ALTと表されることもある。肝炎ウィルスやお酒、薬などで肝細胞が破壊されると上昇する。肝機能が基準値上限から3倍以上あがると、けっこうヤバイ。
  • クレアチニン⇨腎臓の機能を見る値。クレアチニンが高くなると、腎機能が落ちていることを示す。クレアチニンを基に計算するeGFRという腎機能レベルを示すものがあって、eGFRが30未満になってくると、かなりの腎機能低下がある状態。

こういう検査値の基本的な内容は、どんな疾患の治験を担当しても必要になる知識ですから、CRCにとって必須の知識だといえます。

疾患の勉強をするのもいいですが、入社して派遣される病院が決まるまでは、自分がどの疾患の治験を担当するか分からないので、具体的に、どんな疾患を勉強すればいいのか不明です。

もちろん、高血圧や糖尿病など多くの患者さんが罹患する成人病は勉強していても損はないですが、疾患については、自分が担当する試験が決まった段階で、本格的に勉強を始めればいいんじゃないかな〜?と思います。

実際私は看護師経験がありますが、自分が全然関わったことのない分野についてはさっぱり分かりません( ̄∇ ̄;)
自分がその治験を担当することが決まったら、そこで一から勉強を始めるといった感じです。

まとめ

ということで今回は「新卒の場合も、やっぱりCRCになるには医療資格がないと厳しいの?」という疑問に対する回答をご紹介しました。

回答を簡単にまとめると、

  • 新卒さんの場合、医療系資格を取得した人であっても実務経験がゼロだから応用力がなく、医療資格を持たない人との差はそれほど大きくない。
  • 大手SMOでは、入社時の研修に看護部や薬学部で学ぶような内容が追加され、かなり充実してきている。
  • 医療資格を持たない新卒さんも、入社後にしっかり勉強すれば全然問題なく続けられる。
  • 遅れを取らないための防衛策として、事前に、医療の基礎(特に血液検査データ)について勉強しておくことがオススメ。

ということです。

新卒さんの場合は「医療資格の有無」よりも「入社後にどれだけ一生懸命勉強するか」という点の方が大事だと私は思います。

みなさまの参考になりましたら幸いです。

CRCへ転職するか、迷ってる?

CRCの仕事に興味を持っているものの、まだ決めかねている・・・という人も多いのではないでしょうか。

あなたが一番気になっているポイントはどこでしょうか?

  • お給料
  • 将来性
  • 自分がやっていけるかどうか?
  • そもそも就職できるのか?

などなど、いろいろありそうですね。

CRCになるための『三大医療資格』は看護師・薬剤師・臨床検査技師です。

あなたがすでにこれらの資格をもっていれば、CRCへの転職はそんなに難しいものではありません^^♪
こちらの記事に、CRCになる方法を詳しくまとめましたので、ぜひご覧ください。

>>SMOのCRCになる方法をわかりやすく解説!>>

関連記事

CRCに向いている人

CRCに“向いている人と“向いていない人”の違い8選!

CRCの大変なところ

CRCの『仕事の大変なところ』トップ7!

CRCを辞めたい

CRCを辞めたい人の三大理由とは?気になるCRCの退職理由

未経験CRC

未経験からCRCになる。転職成功の3つの秘策!

無資格でCRCになりたい人

無資格(医療系の資格がない)の人でもCRCになれる?答えは◯◯です!

両親の反対

CRCになりたいのに、親が反対?!その理由を考えてみた。