CRCに必要な素質はこの3つ。これがないと無理だった。

CRCに必要な素質とは

この記事を書いた人】ナナコ 1978年生まれ。元看護師の現役CRCです。看護師の仕事が肌に合わず、2010年に思い切ってCRCへ転職!CRCの仕事が楽しくて人生が変わった一人。この仕事を広めるために活動中!⇨詳しいプロフィールはこちら

素質とは、『生まれつきもっている性質』や『将来あるものになるのに必要な能力や性質』を指します。

当然ですが、仕事で求められる“素質”は職業によって異なります。
わかりやすい例をあげるなら、消防士には“体力”が必要ですし、警察官には“正義感”が必要ですよね。

そしてCRC(治験コーディネーター)にも「必要な素質」というものがあります。
CRCになるのに必要な素質って、いったい何でしょうか・・・?

ずばり!

現役CRC目線で見た、CRCになる人に欠かせない『素質』は以下の3つに絞られます。

1)高いコミュニケーション能力
2)慎重で正確な仕事ができる(ケアレス・ミスを起こさない)
3)GCPALCOAなど、治験のルールを守る強い意志

それでは、一つずつ解説しますね!

1)高いコミュニケーション能力

CRCに必要な素質の一つ目は、『高いコミュニケーション能力』です。
ここでの「コミュニケーション能力」とは、具体的には以下を意味します。

  • こちらが意図することを正確に伝えられること(=相手に正確に理解してもらえること
  • 相手の気持ちや考えを、正確に理解することができること
  • 相手の要望を、可能な限り受け入れる姿勢があること
  • こちらの要望を、相手に気持ち良く受け入れてもらえること(伝え方、人柄など)

CRCは「治験コーディネーター」というその名の通り、治験を円滑に遂行するための『コーディネート』をすることが仕事です。

私たちは、GCPを遵守し、プロトコール(治験実施計画書)からの逸脱を起こすことなく治験を実施しなければなりません。

ちょっとした誤解から、後々にプロトコールからの重大な逸脱となってしまうこともあるので注意が必要です

私も過去に、何度も失敗しました。
こちらの意図が正確に伝わらなかったり、逆に相手の意図を間違って理解してしまったり・・・

またCRCは、仕事を通して治験依頼者や医師、被験者やモニターといった複数の人々と関わります。

いろいろな立場の人の関係を“上手くコーディネートする”とはつまり、できる限り相手の要望を受け入れつつ、同時にこちら側の要望も相手に受け入れてもらうことです。

相手に気持ち良く、そして納得して協力していただくためには、高いコミュニケーション能力が欠かせないのです。

横柄な態度を取ってみたり、相手の気持ちを察することができないなんていうのは問題外。

高いコミュニケーション能力は、治験コーディネーターにとって必要な素質の一つです。

2)慎重で正確な仕事ができる(ケアレス・ミスを起こさない)

ケアレスミスとは
careless mistakeの略。
不注意による誤り。軽率なまちがい。注意していれば防げたはずの間違い・失敗。
(出典:コトバンク)

CRCに必要な素質の二つ目は、正確で慎重な仕事ができること(=ケアレスミスを起こさないこと)です。

治験コーディネーターが担う仕事は数多くありますが、その中の一つに、『被験者さんから得られたデータを収集する』ということがあります。
これを実務で言い換えるならば、カルテやワークシート(原資料)に書かれた情報を転記するということです。

そして忘れてはならないのが、治験薬は、CRCが集めた(転記した)データを元に承認されるかどうかが決まります

怖いことを言うようですが、私たちがデータを間違えば、試験の結果が変わってしまうことさえあるのです。

そのためCRCには、慎重で正確な仕事をすることが求められます。
人間ですから、誰でも間違いを起こすことはありますが、ケアレス・ミスは、極限まで減らさなくてはいけません。

そのため、慎重で正確な仕事ができることは、治験コーディネーターに必要な素質の一つなのです。

3)治験のルールを守る強い意志

治験コーディネーターに必要な素質の3つめは、GCP(ジー・シー・ピー)やALCOA(アルコア)など、治験を実施する上で規定されている厳しいルールを守る強い意思です。

GCP(ジー・シー・ピー)とは「治験の憲法」のようなもので、CRCを含めた治験に関わる人々が必ず守らなければならない基準です。

また、ALCOA(アルコア)とは、治験データの信頼性を確保するために医師やCRCが必ず守らなければならないルールです。

このように、治験の実施を支援するCRCには、仕事をする上でいつくかの“厳守すべきルール”あります。

これらのルールは非常に重要なものですので、CRCになってすぐに徹底的に学びますが、一旦現場に出ると、これらのルールを守ることが非常に難しい場面に何度も出くわします。

しかしCRCは、それがどんなに困難なことであっても、絶対にルールは守らなければなりません。

ダメな事に対しては、はっきりと「NO!」と言える厳格さ。
緩くて楽な近道ではなく、険しく遠回りな道を選択できる強い心。

そんな強い意志がCRCには求められるのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
現役CRC目線で見た、「CRCに必要な素質」3つをご紹介しました。
1)高いコミュニケーション能力
2)慎重で正確な仕事ができる(ケアレス・ミスを起こさない)
3)GCPやALCOAを守る強い意志

その人が持っている“素質”って、自分で気づいているのもあれば、そうでないものもありますよね。

なので、この記事を読んで「私にはCRCになる素質がない、、、」なんて落ち込む必要はありません。

私自身も、未だにこれらの素質が備わっている自信なんてありません。笑
ただ普段から、この3つを意識しながら仕事に取り組むようにしています。それだけでも、だいぶ違いますよ^^

CRCへ転職するか、迷ってる?

CRCの仕事に興味を持っているものの、まだ決めかねている・・・という人も多いのではないでしょうか。

あなたが一番気になっているポイントはどこでしょうか?

  • お給料
  • 将来性
  • 自分がやっていけるかどうか?
  • そもそも就職できるのか?

などなど、いろいろありそうですね。

CRCになるための『三大医療資格』は看護師・薬剤師・臨床検査技師です。

あなたがすでにこれらの資格をもっていれば、CRCへの転職はそんなに難しいものではありません^^♪
こちらの記事に、CRCになる方法を詳しくまとめましたので、ぜひご覧ください。

>>SMOのCRCになる方法をわかりやすく解説!>>

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